KotlinとJavaの違い
Androidアプリを開発できる「Kotlin」KotlinはJavaと相互利用が可能なため似ている部分も多いイメージですが、具体的にどういった点が違うのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
Kotlinは安全性が高い
KotlinとJavaはAndroidアプリ開発ができるという点では同じです。しかし、KotlinはJavaよりも簡潔にコードを書けるといったメリットがあります。また、KotlinはJavaで陥りがちなNullPointerExceptionを防げます。NullPointerExceptionとはNull参照によるエラーでJavaの欠点の1つです。エラーによってシステム障害が発生するケースもあり、これまで多くのITエンジニアを悩ませてきました。一方、KotlinはNull参照によるエラーを未然に防ぐ文法になっており、Javaよりも安全性が保証されています。開発スピードだけでなく、安全性という点でもKotlinは優れています。
KotlinとJavaの比較
KotlinとJavaを比較した場合、まず大きな違いとして挙げられるのがプログラミングの難易度です。JavaよりもKotlinの方が断然簡単にコードを書けます。それに応じて、開発スピードもKotlinの方が速いです。また、Kotlinには拡張機能のサポートもあります。
現状はJavaを利用しているケースが多く、習得者の数はKotlinの方が少ない傾向にあります。しかし、近年注目を集めており急速に需要が伸びているため、希少性は高くKotlinのスキルがある人材はあらゆる現場で重宝されます。アメリカではすでにJavaを超える勢いがあり、日本でもその流れは強まっていくことが予想されます。
なお、コンパイル時間はどちらもバイトコード構造が似ているので、ほぼ同じ速度です。とはいえ、Kotlinのサポートを活用することでラムダを使用したコードに関してはJavaよりも速く実行できます。
同じプログラムを開発する場合、Kotlinの方がコードの量が少なくて済み、エラーも最小限に抑えられるため、開発速度に大きな違いが生じます。スピード感を求められる現場においては、断然Kotlinで開発した方がメリットは大きいです。しかし、Javaはタスクの解決策を発見するのがKotlinよりも容易なので、コーディング速度自体はそれほど変わりません。
特に注目すべきなのは拡張機能です。Javaは拡張機能のサポートがなく、既存のクラスを拡張することはできますが、プロセスには多くの時間を要します。一方、Kotlinは拡張機能をはじめ、スマートキャスト、関数型プログラミングなどの多くの機能が備わっており、様々な分野に幅広く対応しています。
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